RYO
MOTOHASHI
本橋 遼
サブマネージャー
多様なバックグラウンドを持つプライズメンバーのなかでも、本橋の歩んできた道はとりわけ波乱万丈だ。元不良少年、元世界一のゲームプレイヤー、そして現プライズサブマネージャー。さまざまな変遷を遂げてきた本橋が、営業という職とプライズの仲間を手にして、今何を想うのか。話を聞いた。
episode01
不良少年が、自分と向き合う時
誇って語れるような経歴ではないけれど、もし自分のような人が前向きになれるなら、という前提でこれまで経験してきたことを話したい。10代の頃、自分は地方でヤンチャをしていた。暴走族に入り、警察にもお世話になり、高校は中退。中退後は、自分が慕っていた先輩の会社で、建築関係の仕事についた。でも、そこではいろいろとトラブルがあって、離れることになった。家でなにもしない日々を過ごして、親からは借金。税金も滞納した。このままじゃ本当にだめになってしまう。そう痛感して、自分が本当にやりたいことってなんだろうと考えた。自分は人と話すことが好きで、それこそおじいちゃんやおばあちゃんたちと会話して笑い合っているのが幸せなタイプ。だったらそれを活かせる仕事をしようと、はじめて営業という言葉が頭に浮かんだ。
episode02
ビジネスマナーから叩き込まれて
それで、何も分からずに就職活動をはじめた。お金を返さないといけないから、収入も大事だ。営業と高収入をキーワードに探すとプライズに行き着き、ありがたいことに縁があって入社できた。だが、ここからが大変だ。自分はこれまで職人系の仕事をしてきて、一般的なビジネスマナーも知らない。とにかく最初は社会人としての基礎を叩き込まれた。それと同時に、営業活動も行っていくと、意外と最初の一ヶ月の成績がよかった。だが、実はそれは先輩がサポートしてくれたおかげ。次の月からは自力でやらなくちゃいけないが、案の定、数字は急降下。さらに、あとから入ってきたメンバーが活躍しだして、気持ちは焦る一方だ。ライバル意識を持って、「負けられない」と必死になって仕事をした。
episode03
「元気」が最大の武器になる
自分を変えたのは、夏の合宿。営業トップの神田に、マンツーマンで指導してもらった。朝から晩まで、営業スキルを磨く日々。神田は忙しいポジションにもかかわらず、つきっきりで僕を鍛えてくれた。その想いに応えないわけにはいかない。合宿を通して、ようやくなにかをつかめた気がした。たぶん、自分の取り柄は元気であること。ただの元気じゃない、“めちゃくちゃ元気”。その元気さで、誰よりも動いて、話して、場を明るくすることを心がけた。それからは、自分の力で結果を出せるようになってきて、それが、とても嬉しかった。
episode04
元ゲーム世界一が、営業の道を選んだ理由
プライズは、数字を出せばしっかり稼げる。僕はその稼ぎで親の借金を返済し滞納していた税金を払った。親は喜んでくれて、それが僕も嬉しかった。何より、営業は手に職だと思う。このスキルさえあれば、ある程度は食うに困らない。実は、以前「荒野行動」というオンラインゲームで世界一になったことがある。くすぶっていた10代の頃だ。一度ハマるととことんハマる体質だから、毎日やり込んでいたら何億人というプレイヤーの中でナンバーワンになっていた。いま、e-スポーツで大金を得る人もいるので、その道に進むこともありえたかもしれない。ただ、将来的にどうなるかはわからないし、親も不安に思っていたから、こうして営業という地道で普遍的な仕事で稼げるようになったのが、嬉しい。ちなみに、今はゲームはいっさいしていない。仕事ばっかり。仕事にハマった、のかもしれない。
episode05
今の自分が、一番好きだ
ヤンチャをしていたときから、仲間の存在が自分の支えだった。そして今は、プライズの仲間が自分の生活の大部分を占めている。ライバルも含めて、みんなで一生懸命がんばって良い結果を残して、一緒にご飯を食べて、お酒を飲む。そんな毎日がとても充実している。間違いなく、今の自分が一番好きだ。世の中にはかつての自分のように、高校も行けず就職の希望を失っている人もいると思う。でも、自分の強みを活かせる仕事は必ずある。少なくともプライズは、やる気さえあれば絶対に応えてくれる会社だ。仕事で人間は変われるし、成長できる。それを証明し続けるために、これからもがんばっていきたい。最高の仲間とともに。