営業に向いていないから、営業を志す

自分は人見知り。声も小さい。もっと言えば、自分に自信がなかった。大学も留年してしまっていて、周回遅れのスタートだった。そんな劣等感をくつがえし、自分を変え、成長できる仕事を探していた。それが、営業だった。一般的には自分は「営業に最も向いていないタイプ」。でも、普通に事務職をしていたら、自分は永遠に変わらない。とはいえ、営業でもスーツを着て満員電車に乗るような毎日はいやだった。この業界は、営業でありながら自由で自分次第。そんな企業文化に惹かれて、新卒でこの世界に入った。

成果が自信をつくる

「元気出してこ！」。営業職をはじめた当初は、上司から何度もそう指摘された。周りを見れば代表の大山をはじめ、話を聞きたくなる魅力にあふれたメンバーばかり。共通するのは、とにかく明るく元気であること。自分にはもっとも足りない部分だ。初対面の人と話すこと自体が慣れていない。だけど、向いてないとあきらめることはしなかった。それはやっぱりチームが良かったから。丁寧にバックアップしてくれて、仕事が終わればみんなでお酒を飲みに行く。そんなムードの良い職場で、少しずつ営業スキルを磨いていくことができた。結果を出せるようになると、自分にも自信が生まれてくる。人生が変わっていく感覚がした。

ここは部活、青春の場

もともと「仲間」の存在に支えられてきた人生だ。小学校から高校まで野球をしていて、高校では都大会のベスト８まで進んだ。同じ目標に向かって努力する中で生まれる信頼関係は、代えがたい財産だ。その点で、プライズはまるで部活だ。みなで声を出しあい、時にぶつかりあいながら、勝利を目指す。仕事後の集まりは、まるで部室のようなにぎやかな雰囲気だ。出張先でのオフの日は、みんなで温泉行ったり観光したり。まさか大人になってこんなに濃密な仲間ができると思っていなかった。自分の弱さが克服でき、人生自体が豊かになっていくのだから、本当に良い会社に入ったと思う。

誰にだって武器はある

僕の営業スタイルは、コミュニケーションの達人のメンバーのそれとは異なる。圧倒的なトーク術があればいいが、持って生まれた人格自体はかんたんには変わらない。正直、今でも軽妙に話すことは得意ではない。それでも数字を残せているのは、“傾聴”を心がけているからだと思う。お客さんの悩みを聞いて、そこに寄り添い、抱えている悩みをどう解決できるかを真剣に考える。お客さんと向き合う姿勢が誠実であるほど、信頼を勝ち得ることができる。ターゲットも、生活の悩みを抱えている中年以降の方が多い。自分の得意な分野を伸ばすと、必然的にどうすべきかが見えてくると思う。

「営業は向いていない」なんてウソだ

もっともっと、このプライズという会社を大きくしたい。そうすると、きっと僕のような人見知りで、一見営業に向いていない人たちも増えるだろう。そんな人たちに、「大丈夫。僕も人見知りだったけどここまでできるようになった」と言って、支えてあげたい。「人見知りは営業に不向き」という先入観をくつがえして、成長していく人たちをたくさん見たい。そうしたら、プライズはもっと個性豊かになり、チーム全体の力もあがっていく。やる気があればどんな人でも活躍でき、仲間になれる部活って、最高じゃないですか。